食の三原則

日本では古来より、華道、茶道、書道、香道など様々な文化が「道」として高められ、武士道や柔道、剣道などのスポーツもその一部として尊ばれてきました。これらの「道」は、単なる技術や習慣ではなく、人生の生き方を示すものです。

エコロクッキングスクールの創始者、岩崎輝明氏は、平成17年（2005年）に「食の三原則」を基本とした食の考え方を「食事道」と名付け、その普及と実践に尽力してきました。この「食事道」は、私たちが自然との共生を大切にし、心身の健康を守るための道しるべです。

私たち人間は、太陽・空気・水・食物という自然の恵みによって生かされています。しかし、近代化や効率追求の影響で、自然環境や伝統的な食文化が損なわれつつあります。食文化の変化は、食生活のグローバル化や人工的な食品加工によって加速しています。

現代においてこそ、米を中心にした日本の食文化を再認識し、感謝することが大切です。「食事道」の精神を基に、自然との共生を重んじ、心身の健康を育む生活を実践していくことが求められます。